レジンクラフトに挑戦したいけれど、専用の着色剤を毎回そろえるのはコストがかかる…。そんなときに便利なのが「レジン着色剤の代用アイテム」です。
この記事では、身近な材料を使ってレジンにきれいな色をつける方法と、失敗を防ぐための注意点を詳しく解説しています。代用品でも、ちょっとした工夫とコツさえ押さえれば、美しい発色と作品作りが可能です。
この記事でわかること
- レジン着色剤の代用として使える身近な素材とその特徴
- 代用品を使った際の硬化不良や色ムラを防ぐ方法
- 透明感を損なわずに発色させるテクニック
- 初心者が失敗しやすいポイントとその対処法
レジン着色剤の代用にはどんなものがある?おすすめの素材を紹介

レジンクラフトに挑戦してみたいけれど、専用の着色剤を買う余裕がなかったり、すぐに材料をそろえるのが難しいこともありますよね。そんなときに便利なのが、手元にある道具や100均で手に入るアイテムを使った“レジン着色剤の代用”です。
実は、専用の着色剤を使わなくても、十分に美しく着色することができる素材はたくさんあります。例えば、絵の具やネイル用品、文房具なども使い方次第で立派な着色アイテムに変わるんです。
この記事では、特に初心者さんにも扱いやすい代表的な代用品をいくつか紹介しながら、それぞれの素材の特徴や使い方のコツも詳しくお伝えしていきます。コストを抑えつつ、自由に色を楽しめる方法を知ることで、レジン作品の幅もぐっと広がりますよ。
アクリル絵の具で色をつける方法とコツ
アクリル絵の具は、レジン着色剤の代用品として特に初心者におすすめされる素材の一つです。手軽に入手できる上に発色が良く、混色もしやすいため、細かいニュアンスの色合いも表現しやすいという大きな利点があります。100円ショップや文房具店などでも種類が豊富に揃っており、コスパの面でも非常に優秀です。
使用する際の基本的な方法は、少量のアクリル絵の具をレジン液に混ぜて使用するというものです。ここで注意すべきなのは、絵の具の量です。アクリル絵の具を多く入れすぎると、レジン液がうまく硬化しなくなる恐れがあります。特にUVレジンの場合、紫外線がうまく通らず、表面は硬化しても中がベタついたままになる「硬化不良」が起きることもあるため、ほんの少しずつ加えて色味を確認しながら作業を進めるのが安全です。
また、アクリル絵の具を使うと、基本的に「不透明な色合い」に仕上がります。透明感を活かしたい作品には向いていないこともありますが、逆にしっかりとした色を出したいときや、背景にしっかりした色を入れたいときには最適です。絵の具の種類によっては光沢感のあるものや、パステル調のやわらかいトーンのものもあるため、作品のテーマに合わせて選ぶと良いでしょう。
さらに色ムラを防ぐためには、しっかりと攪拌(かくはん)することも大切です。絵の具がダマになって残ると、その部分だけ硬化しづらくなったり、仕上がりがぼやけてしまうことがあります。レジンとアクリル絵の具の相性は個体差があるため、一度に大量に作る前に、少量でテストしてから使用するのが安心です。
保存方法にも注意が必要です。アクリル絵の具は空気に触れると固まりやすいため、使い終わったらしっかりとキャップを閉め、直射日光の当たらない場所で保管するようにしましょう。湿気や極端な温度差も劣化の原因になるので、できれば常温の安定した場所に置いておくのがベストです。
全体として、アクリル絵の具は扱いやすくて失敗が少ない代用品ですが、「透明感を重視したい場合には不向き」「分量に注意しないと硬化不良になる」という2点にさえ気をつければ、自由な色表現が可能な便利なアイテムと言えるでしょう。
ジェルネイルやマニキュアでの着色方法
ジェルネイルやマニキュアは、元々がカラー表現のために作られた製品のため、レジンとの相性も良く、非常に発色が鮮やかなのが特徴です。特に既にネイル用として手元に持っている人であれば、追加で材料を買わずにすぐに試せる代用素材として非常に魅力的です。レジンクラフト初心者から中級者まで、さまざまな層に活用されています。
まずジェルネイルについてですが、これはレジンと同様にUVライトで硬化する性質を持っているため、混ぜても比較的安定して硬化するという利点があります。使用方法は、少量のジェルネイルカラーをレジン液に混ぜるだけです。ただし、ジェルネイルは粘度が高いため、しっかりと均一に混ぜるには時間をかけて丁寧に攪拌する必要があります。混ぜ残しがあると、その部分だけ硬化しにくくなったり、ムラになってしまうことがあるので注意が必要です。
一方、マニキュアは手軽に使える反面、やや注意点もあります。マニキュアにはシンナーなどの揮発性の強い成分が含まれているため、レジン液と混ぜると泡立ちやすく、また硬化不良の原因となることがあります。使う際は1滴ずつ、少量から試し、混ぜたら素早く型に流して硬化するのがコツです。特にUVレジンの場合、揮発する成分の影響で表面に曇りが出たり、硬化時間が通常よりも長くなるケースがあるため、必ず事前にテストしてから本番の作品に使用するようにしましょう。
また、ジェルネイルもマニキュアも、カラーの種類がとても豊富です。ラメ入り、パール、ホログラム入りのものなど、レジン専用着色剤にはないような多彩な質感を演出できるのも魅力の一つです。特にネイル用の微粒子ラメやシアーカラーは、透明感のあるレジン作品と非常に相性が良く、グラデーションやマーブル模様などのアレンジも楽しめます。
ただし、どちらの素材も混ぜる量が多すぎるとレジンの物性に影響を与えるため、必ず少量ずつ慎重に混ぜてください。また、ネイル製品には成分表示がないものも多く、安全性に不安がある場合は、食品用途のものや小さな子どもが触れるアイテムには使わない方が無難です。
総じて、ジェルネイルやマニキュアは、手軽に使えて美しい発色が得られる優れた代用着色剤です。しっかり混ぜる・量を守る・事前テストを怠らないという3つのポイントを押さえておけば、オリジナリティあふれる作品作りが一気に楽しくなるはずです。
パステルや蛍光ペンなど粉末・液体代用品の使い方
パステルや蛍光ペンといった日常的な文房具も、実はレジン着色剤の代用として非常に優れた素材です。特にパステルは、美術用途で使われる色材で、乾燥した粉末状にすることでレジンに自然なグラデーションや淡い色彩を加えることができます。初心者にとっても使いやすく、必要な分だけを削って使えるという手軽さも大きなメリットです。
まずパステルの使い方ですが、固形パステル(ソフトパステル)をカッターなどで削って、細かい粉末状にしてレジンに混ぜます。削る際には、粉が飛び散りやすいので下に紙を敷いたり、使い捨てのパレットの上で作業すると片付けが簡単です。削った粉は指先や小さなスプーンなどでレジン液に入れ、ゆっくり丁寧に混ぜましょう。少しずつ混ぜることで、柔らかな色味が広がり、自然な風合いのある作品が作れます。
また、粉末系の代用品は混ざりにくいという性質があるため、しっかりと攪拌しないと粒子が底に沈んでムラになってしまうことがあります。透明感はあまり出ませんが、マットでやさしい印象の作品を作りたいときに最適です。色の種類によって発色の強さが異なるので、事前に混色したサンプルを作っておくと便利です。
次に蛍光ペンですが、こちらはインクカートリッジを取り出して、中のインクをレジン液に数滴加えて着色します。蛍光ペンのインクは液体なので混ざりやすく、鮮やかで透明感のある仕上がりになるのが特徴です。特にネオンカラーやポップな雰囲気を出したいときに重宝されます。
ただし、蛍光ペンのインクにはUVレジンと化学的に相性の悪い成分が含まれていることもあるため、まれに色が変色したり、硬化後にベタつきが残ることがあります。これを防ぐには、まず小さな量でテストを行い、しっかりと硬化するか確認してから本番に使うのが安心です。また、インクを混ぜすぎると濃くなりすぎて、透明感が失われたり、ムラになったりすることもあるので、加える量には注意が必要です。
このように、パステルや蛍光ペンは安価で入手しやすく、色味のバリエーションも多いため、気軽に試せる代用品です。少量から始めて、色の出方や硬化の具合を観察しながら、自分好みの色合いや作品のテイストを探っていく楽しさがあります。費用をかけずに個性を表現できる、創造力を刺激してくれる便利な素材です。
レジン着色剤の代用を選ぶ際に気をつけたいポイント

レジンの着色に専用の顔料やインクを使うのが理想ではありますが、コストや入手性の面から代用品を使いたいという方も多いはずです。アクリル絵の具やマニキュア、パステルなど、日常的に手に入るアイテムでも十分に美しい作品を作ることは可能です。しかし、これらの「代用着色剤」には、選ぶ際や使う際にいくつか気をつけておきたいポイントがあります。
代用品はそもそも「レジン用に設計されたものではない」ため、材料の相性や使用量、混ぜ方などに注意しないと、思わぬ失敗やトラブルに繋がることもあります。色ムラができてしまったり、硬化不良が起きてしまったり、あるいは色がくすんだり透明感が失われたりと、せっかくの作品が台無しになってしまうのは避けたいところです。
このセクションでは、代用品を選ぶ際に必ずチェックしておきたいポイントや、初心者が陥りやすい失敗例、そしてそれらを避けるためのちょっとした工夫や準備について詳しく解説していきます。失敗を防ぎながら、自由に楽しくレジンの着色を楽しむために、ぜひ参考にしてください。
硬化不良を防ぐために知っておくべきこと
レジンに着色剤を混ぜて使用する際、最も多く聞かれるトラブルのひとつが「硬化不良」です。これはレジンが完全に固まらず、ベタついたり、中が生焼けのような状態になってしまうことを指します。硬化不良が起きると、作品として使用できないばかりか、手についたレジンが肌荒れの原因になったり、作業スペースを汚してしまう恐れもあります。
硬化不良の最大の原因は、「着色剤の量が多すぎること」です。代用品はレジン用に設計されていないため、UVライトの光がレジンの内部まで届きにくくなる素材も少なくありません。たとえば、アクリル絵の具やパステル、マニキュアなどは色が濃く、混ぜすぎるとレジン液の透明度が失われ、紫外線の透過性が低下してしまいます。その結果、表面は硬化しても中身が固まらない「中身ベタベタ現象」が起きやすくなるのです。
この問題を防ぐためには、着色剤を混ぜる際に「少量ずつ、様子を見ながら加える」ことが非常に重要です。最初は爪楊枝の先に少し取る程度から始め、混ぜてみて色味や透明度を確認しましょう。また、使用するレジン液の硬化時間を通常よりも長めに設定することも、完全硬化を促進するポイントになります。
さらに、硬化不良を防ぐためには「攪拌不足」も見逃せません。着色剤とレジン液がしっかりと均一に混ざっていないと、一部だけに着色剤が集中してしまい、その部分だけ光が通らなくなるリスクがあります。気泡をなるべく立てずに、かつ丁寧に、底からしっかりと混ぜるように心がけましょう。
最後に、硬化後の作品を触る前には、必ずレジンの表面と裏面をチェックし、指で軽く押してみて柔らかさが残っていないかを確認しましょう。もしベタつきが残っている場合は、再度ライトに当てて追い硬化を行うことで、ある程度の修正が可能です。
透明感を活かすための代用選びのコツ
レジン作品の魅力のひとつに「透明感」があります。光を通すことで美しく輝いたり、奥行きのある表現ができるため、多くのクリエイターがこの透明感を活かした作品作りを目指しています。ところが、代用の着色剤を使うときに選び方を間違えると、この透明感が損なわれてしまうことがあります。
まず知っておきたいのは、代用品には「透明系」と「不透明系」があるという点です。アクリル絵の具やパステルは、基本的に不透明な素材で、色が濃く出る分、光の透過を妨げてしまう傾向があります。そのため、透明感を大切にしたい場合にはこれらの代用品は不向きです。
透明感を重視したいなら、ジェルネイルカラーや蛍光ペンのインク、さらにはアルコールインクや透明タイプの水性カラーなど、もともと液体状で透明感のあるものを選ぶと良いでしょう。特にジェルネイルは、ほんの少量で色づけができるため、色がついていても透明感を保ちやすく、混ぜ方次第でクリアな発色が可能です。
もうひとつ重要なのが、「着色の濃さを調整する意識」です。どんなに透明な素材でも、入れすぎれば当然濃くなり、光の通りが悪くなります。レジン着色においては「ちょっと薄いかな?」と思うくらいの淡い色からスタートし、徐々に濃さを調整していくことが、結果的に透明感を保ったまま美しい発色を得るコツです。
また、透明感のあるレジン作品を目指すなら、「型」や「封入物」の選び方にも工夫を凝らすと、より魅力的になります。透明なモールドを使うことで光の反射が生まれ、色付きのレジンの美しさを際立たせてくれますし、ラメやホログラムを封入すれば光を拡散させて、さらに輝きが増します。
最終的に大事なのは、「レジンの透明感を損なわずに色を加える」という意識を持つこと。着色はあくまでアクセントであり、透明感を生かした設計があってこそ美しい作品に仕上がります。素材選びに慎重になりすぎず、少しずつ試しながら理想の色合いを探っていくのが、透明感のある作品を作る一番の近道です。
色ムラや沈殿を防ぐための混ぜ方とは?
レジンに着色剤を加えるときに、意外と多くの人が悩むのが「色ムラ」や「沈殿」です。せっかくきれいに混ぜたと思ったのに、硬化したら色がまだらになっていたり、底に粉がたまっていたりすると、見た目が台無しになってしまいます。この問題は、代用着色剤を使う際には特に起こりやすいため、混ぜ方の工夫が非常に重要になります。
色ムラが起こる主な原因は、「着色剤の攪拌不足」もしくは「攪拌の方法が荒い」ことです。例えば、パステルやアクリル絵の具などの粉末・粘度の高い代用品は、すぐにレジン液と一体になりにくく、表面に浮いてしまったり、部分的にかたまりが残ってしまうことがあります。これを防ぐには、しっかりと底から全体をすくうように混ぜること、そして気泡をできるだけ立てずに、ゆっくり時間をかけて混ぜることが大切です。
一方、沈殿は「粉末状の代用素材」で特に起きやすい現象です。パステルを削った粉や、細かいラメなどは比重が重いため、混ぜた直後はきれいでも、少し時間が経つと下に沈んでしまいます。そのまま硬化すると、表面はほぼ透明、中が濃く沈んだ色合いになってしまい、思ったような仕上がりになりません。
これを防ぐためには、混ぜてからすぐに型に流し入れて硬化を開始する、という時間管理も重要です。あらかじめ必要な量を用意しておき、混ぜたらすぐに作業できるようにしておくと、沈殿のリスクを軽減できます。また、混ぜた後に軽く容器の底をトントンと叩いて、空気を抜くと同時に全体を均一に整えると、よりムラなく仕上がりやすくなります。
さらに、代用品によっては「レジン液との相性」もムラや沈殿に影響します。水分を含んだ顔料や、油分の多いマニキュアなどは、レジン液と分離しやすくなる場合があるため、事前に少量でのテストが推奨されます。
色ムラや沈殿を防ぐためには、「素材選び」「混ぜるタイミング」「混ぜ方の丁寧さ」の3つを意識し、失敗を減らす工夫を積み重ねることが成功への鍵となります。特に初心者のうちは1回で完璧を目指さず、少しずつ経験を積んでいくことで、自然と感覚が身についてきます。
レジン着色剤の代用アイテムを使うときの注意点と裏ワザ

レジン着色に代用品を使うのはコスト面でも手軽さの面でも大きな魅力がありますが、注意すべき点や、知っていると便利な裏ワザもたくさんあります。ただ「混ぜればOK」というわけではなく、素材ごとにクセがあり、それに応じた対応が必要です。これらを知らずに使ってしまうと、せっかくの作品が変色したり、硬化不良になったり、思い通りの色味が出なかったりと、残念な結果になってしまうことも。
逆に言えば、基本的な注意点を押さえておくだけで、代用品でも失敗のリスクをグッと減らすことができますし、ちょっとした工夫を加えることで、仕上がりのクオリティもぐっと上げることができます。
このセクションでは、初心者がついやりがちなミスとその防止策、作業効率を上げるためのツールの使い方、さらに一歩進んだテクニックとして色の出し方に工夫を加える裏ワザなどを紹介していきます。代用品を使いこなすことで、レジンクラフトはもっと自由で楽しいものになるはずです。
初心者がやりがちなNG例とその対処法
レジンクラフト初心者にとって、「代用品を使って着色する」ことは、新たな発見と創作の幅を広げてくれる楽しい作業です。しかし、慣れていないうちはよくある失敗を経験しがちです。これらのNG例をあらかじめ知っておけば、大きなミスを防ぐことができ、失敗を通じての学びもスムーズになります。
最も多いNGは、「着色剤の入れすぎ」です。特にパステルやアクリル絵の具などの不透明な代用品は、少量でも色がしっかり出るため、つい入れすぎてしまうことがあります。そうすると、色は濃くなるものの、レジンが硬化しなくなったり、表面に気泡が浮き出たりすることがあります。この対処法は、「最初は薄めから始めること」。色が薄いと感じたら少しずつ足していく、というステップを踏むことが成功のカギです。
次にありがちなのが、「混ぜ方が雑」なことです。着色剤とレジン液がしっかり混ざっていないと、硬化したあとでまだらな模様が出たり、底に顔料が沈殿してしまったりします。これは、攪拌が不十分な証拠です。泡立てないように注意しながら、丁寧に底からすくい上げるように混ぜるのがポイントです。
他にも、「素材との相性を確認せずに使ってしまう」という失敗もあります。特にマニキュアや蛍光ペンなどのインクは、メーカーや種類によって成分が異なり、レジンとの相性が合わないと変色や分離、ベタつきの原因になります。これを防ぐには「テストは必ず小さい量で行う」こと。いきなり本番で使わず、まずは小さなモールドやパレットでテストする習慣をつけましょう。
これらのNGを回避するだけで、完成度が格段に上がります。初心者だからこそ、最初は失敗を恐れず、経験を積みながら対処法を身につけていくことが大切です。
色をキレイに出すために必要な道具と手順
レジンに代用品を使って着色する際、色をきれいに発色させるためには、素材の選び方だけでなく「道具」と「手順」も大切なポイントになります。特にクリア感のあるレジン作品では、色がにごったり、ムラになったりしないように、丁寧な作業が求められます。ここでは、色を美しく出すために準備しておきたい道具と、具体的な手順を紹介します。
まず揃えておきたい基本の道具は以下の通りです:
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パレットまたは使い捨てトレー:レジン液と着色剤を混ぜるときに使います。紙製よりもシリコン製やプラスチック製がおすすめです。
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爪楊枝または調色スティック:少量の着色剤をすくって混ぜるのに便利です。繊細な作業がしやすい細いタイプを選ぶと良いです。
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スポイトまたはピンセット:液体代用品(蛍光ペンインクなど)を正確に取り扱うために必要です。
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ミキシングカップ:しっかり混ぜる場合には専用の小さなカップがあると便利です。
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UVライト(LEDライト):しっかりと硬化させるためにパワーのあるライトがあると、透明度のある仕上がりになります。
次に、色をキレイに出すための手順です。
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レジン液と着色剤を別容器で混ぜる
着色剤をいきなりモールドに注ぐのではなく、まずは小さなカップやパレットで混色しましょう。透明感を保ちたい場合は少量から、濃くしたい場合は少しずつ追加して様子を見ます。 -
泡を極力抑えて混ぜる
空気を巻き込むように混ぜると、気泡ができてしまいます。スティックや爪楊枝で、底からゆっくりすくい上げるように混ぜましょう。 -
色の発色を確認しながら調整する
混ぜたあとに、パレットの端などに少し垂らして、発色や透明度をチェックします。イメージと違う場合は微調整が必要です。 -
着色レジンをすぐにモールドに流し込む
混ぜたレジンは時間が経つと沈殿や変色が起こることがあります。できるだけ早く流し入れ、気泡が入らないよう静かに作業しましょう。
このように、道具の選び方と手順を意識することで、代用品でも見違えるほどキレイな発色が実現できます。ちょっとした手間を惜しまないことで、作品の完成度が大きく変わってきます。
発色を良くするための下地や重ね塗りの工夫
代用品を使ったレジンの着色では、どうしても専用顔料ほど発色が強く出ないと感じることがあります。特に透明なレジンと組み合わせると、色がぼやけてしまったり、イメージ通りの発色にならなかったりすることも。でも、そんなときは「下地」や「重ね塗り」といった工夫を取り入れることで、見違えるように色味を強調することができます。
まず「下地」としてよく使われるのが、白色のベースレジンや白い台紙、ラメ入りレジンなどです。透明レジンに色を加えた場合、光が透過してしまい、色が薄く見えることがあります。そんなとき、下地に白を使うことで色がはっきり浮かび上がり、より鮮やかな発色になります。白いマットシートを敷いたモールドを使うのも効果的です。
次に「重ね塗り」というテクニック。これは薄く着色したレジンを数層に分けて流し込む方法です。1層目が固まったあとに、同じ色、または別の色を少しずつ重ねていくことで、深みのある色合いやグラデーションを作ることができます。この方法は、着色が薄すぎたときの修正にも使えるうえ、立体感のあるデザインが表現できるので非常におすすめです。
また、透明感を残したまま発色を強調したい場合は、ラメやホログラムを活用するのも手です。細かい粒子が光を反射して、色の印象を強めてくれるため、ぼんやりとした色でも華やかに見せることができます。
最後に、代用品の特性をよく知ることも大切です。たとえば、マニキュアの中には色の濃いものでも薄く塗り重ねることでクリア感を保てるものもありますし、蛍光ペンのインクは少量でもしっかり発色するため、逆に控えめに使うことで理想の仕上がりが得られることもあります。
このように、「下地」と「重ね塗り」という2つのアプローチをうまく使いこなすことで、代用品でも驚くほどきれいな発色が可能になります。特別なテクニックではありませんが、これらを知っているかどうかで作品の完成度が大きく変わってきます。
まとめ

この記事のポイントをまとめます。
- レジン着色剤の代用には身近なアイテムを使うことでコストを抑えられる
- アクリル絵の具は発色が良く不透明な表現に最適だが硬化不良に注意
- ジェルネイルやマニキュアは鮮やかな色づけができるが種類により相性が異なる
- パステルや蛍光ペンは独特の質感と色味が魅力だが使いすぎはNG
- 着色剤の量が多すぎるとレジンがうまく固まらない原因になる
- 透明感を重視するならジェルタイプや液体の代用品が適している
- 色ムラや沈殿を防ぐには丁寧な攪拌と速やかな硬化が必要
- 初心者がやりがちな失敗は「入れすぎ」「混ぜ不足」「テスト不足」
- 美しい発色のためには専用道具と混ぜる順序が重要
- 下地や重ね塗りを使うことで代用品でも高発色が実現できる
代用品を使ったレジン着色は、創造力と工夫次第で無限の表現が可能です。もちろん、専用着色剤のように安定した結果を得るには少し慣れが必要かもしれません。しかし、自分に合った方法を見つけることで、コストを抑えつつ理想の色味を実現できるのは代用品ならではの魅力です。
まずは小さく試しながら、自分のペースでレジンクラフトを楽しんでいきましょう。

