マリンシューズは夏のレジャーやアウトドアに欠かせないアイテムですが、使用後の洗い方や手入れを間違えると、すぐに臭いやカビ、型崩れの原因になってしまいます。
この記事では、マリンシューズを長持ちさせ、次回も気持ちよく履けるようにするための洗い方から乾かし方、保管方法までを徹底解説しました。ちょっとした工夫を知っておくだけで、お手入れの手間も減り、長く快適に使えるようになります。
この記事でわかること
- マリンシューズの正しい洗い方と手順
- 乾かし方と臭い・カビを防ぐコツ
- 素材別や中敷きのケア方法
- 長持ちさせるための保管方法と注意点
マリンシューズの洗い方の基本と正しい手入れ方法

マリンシューズは海や川で大活躍する便利アイテムですが、そのまま放置しておくと臭いやカビ、劣化の原因になります。特に海水や泥、砂を含んだまま放っておくと、素材の傷みが早まり、次回使う時に不快な思いをすることに。正しい洗い方を知っておくことは、マリンシューズを長く清潔に保つために欠かせません。
この章では「使ったらすぐ洗う」ことの重要性から始まり、砂や泥を落とす予洗いの方法、洗濯機で洗ってもいいのか?手洗いの方がいいのか?という悩みにも丁寧に答えていきます。面倒に感じるかもしれませんが、ちょっとした工夫でお手入れの手間も減らせるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
使用後すぐに洗うのが鉄則
マリンシューズを使用した後、できるだけ早く洗うことが基本中の基本です。特に海水に含まれる塩分や、川の泥、湖の藻などは、時間が経てば経つほどシューズの素材にダメージを与え、臭いやカビの原因になります。
例えば、1日放置しただけでマリンシューズの中が強烈に臭くなったという声も多くあります。それは濡れた状態のまま密閉空間に置かれると雑菌が一気に繁殖するからです。また、濡れた状態で形が崩れたままだと、そのまま乾いてしまい型崩れの原因にもなります。
そのため、使用後は帰宅したら「とりあえず軽く水洗い」を心がけましょう。時間がない時でも、水でざっと泥を流すだけでも後の手入れが断然楽になります。ベランダなどで簡単に流すだけでもOKですし、アウトドアやキャンプで使用した後は現地で軽く水洗いしておくのもおすすめです。
「使ったらすぐ洗う」が習慣になれば、清潔に長く使うことができる上、次に使う時の不快感もぐっと減ります。
砂や泥を落とす予洗い方法
マリンシューズの中やソールの隙間には、意外と多くの砂や泥が入り込んでいます。そのまま洗濯してしまうと、砂が排水口に詰まったり、シューズの内側に残ってしまい、次回履くときにジャリジャリして不快な思いをすることも。
まず予洗いの段階では、「水をためたバケツや洗面器」にシューズを浸けて、外側と内側の汚れを丁寧に落とすことから始めましょう。手で軽くこすったり、柔らかいブラシを使うとより効果的です。特にマジックテープ付きのタイプやメッシュ素材の部分には、砂が溜まりやすいので念入りに洗います。
ポイントは、流水だけでなく「つけ置き」と「手洗い」を組み合わせること。中に入り込んだ細かい砂も浮き上がりやすくなります。つけ置き時間は5〜10分でOK。強くこすらなくても、浸けておくだけでかなり汚れは落ちます。
こうした予洗いの一手間をかけるだけで、本洗いの手間も減り、清潔に保てます。特に子ども用のマリンシューズは砂が詰まりやすいため、丁寧な予洗いが快適さを左右します。
洗濯機と手洗いの違いと注意点
「マリンシューズって洗濯機で洗っていいの?」と疑問に思う方は多いですよね。結論から言うと、洗濯機で洗えるものもありますが、基本的には手洗い推奨です。その理由は、マリンシューズの素材や構造が水中対応に特化している一方で、洗濯機の回転や脱水によるダメージを受けやすいからです。
例えば、靴底がしっかりしているものや、接着部分が弱いタイプは、洗濯機の力で変形したり破損する可能性があります。また、靴用ネットを使ったとしても、洗濯槽や他の衣類との摩擦による劣化も避けられません。
一方、手洗いであれば力加減を調整できるため、素材を傷めずに丁寧に洗えます。手間にはなりますが、ブラシでこすったり、泡立てた中性洗剤で汚れを落とすことで十分清潔になります。特に、デリケートな素材や高価なシューズには手洗いが安心です。
もし洗濯機を使う場合は、必ず洗濯ネットに入れ、「手洗いコース」や「ソフト洗いモード」で短時間に設定し、脱水は軽めにするのがベターです。それでも少しでも不安があれば、手洗い一択で問題ありません。
マリンシューズの洗い方と乾かし方のコツ

マリンシューズは洗ったあとの乾かし方がとても重要です。乾燥が不十分だと、臭いやカビの原因になるだけでなく、次に履くときに嫌な湿気を感じてしまいます。また、素材や構造によっては乾かし方を間違えると型崩れを起こしたり、劣化が進んでしまうことも。せっかく正しく洗っても、乾かし方で台無しになるケースも多いので、ここはしっかり押さえておきたいポイントです。
この章では、乾かす際の注意点や干し方の工夫、さらには臭いを抑えるアイテムの活用法や、中敷きや素材に合わせたお手入れのコツまで幅広く紹介します。日陰干しや風通しなどの基本的なことから、重曹や消臭スプレーなど具体的な対策も詳しく解説していきます。
干し方と乾かし方のポイント
マリンシューズを長持ちさせるためには、乾かし方がとても重要です。濡れたままの放置は絶対に避けたいところ。カビや嫌な臭いが発生する原因になるだけでなく、素材の劣化や変形にもつながってしまいます。
まず基本となるのは、「風通しの良い日陰で干す」ことです。直射日光は乾燥スピードが早くて便利に思えますが、実は紫外線がシューズの素材を傷め、色あせや硬化の原因になります。特にネオプレンやラバー素材は劣化しやすいため注意が必要です。
次に、シューズの中までしっかり乾かすことが大切です。新聞紙を丸めて詰めたり、シューズ用の乾燥剤を使うと内部の湿気も効率的に吸収してくれます。さらに、扇風機の風を当てるだけでも、乾燥時間をぐっと短縮できます。
また、シューズを逆さまにして干すのも効果的です。水分が下に溜まるのを防ぎ、底面まで均等に乾かせます。型崩れが気になる場合は、シューズ用の型に入れるか、新聞紙をふんわり詰めておけばOKです。
消臭グッズと重曹などの活用法
どんなに丁寧に洗って乾かしても、マリンシューズにこもる臭いが気になることはあります。そんな時に便利なのが、家庭にある消臭アイテムの活用です。
代表的なのは「重曹」です。重曹はニオイの原因となる酸性の成分を中和してくれるため、靴の消臭にぴったり。シューズが完全に乾いたあと、靴の中に重曹を入れたガーゼ袋やお茶パックを入れておくと、嫌な臭いをしっかり吸収してくれます。もちろん使用後は捨てずに、何度か使い回すことも可能です。
また、クエン酸やお酢なども消臭・除菌に効果があります。洗った直後のすすぎ水に少量のクエン酸を加えることで、細菌の繁殖を防ぎ、乾いた後のニオイも抑えることができます。ただし素材によっては変色する恐れもあるので、目立たない部分で試してから使用しましょう。
市販の消臭スプレーも便利ですが、アルコールや香料が強いものは素材を傷めたり、逆に臭いが混ざって不快になることもあるので注意が必要です。できるだけナチュラルな成分を選ぶと安心です。
中敷きや素材別の洗い分け
マリンシューズにはさまざまな素材が使われており、それぞれ適した洗い方・乾かし方があります。特に注意したいのが中敷きやインソールの部分です。ここは汗や水分を多く吸収するため、ニオイやカビが発生しやすい場所です。
中敷きが取り外せるタイプの場合は、必ず別々に洗ってしっかり乾かすようにしましょう。洗い方は中性洗剤を溶かしたぬるま湯で軽く押し洗いし、その後しっかりすすいで自然乾燥します。脱水機は型崩れの原因になるので避けましょう。
また、ネオプレン(ウェットスーツ素材)やメッシュなどの異素材が使われている場合、それぞれ乾燥の仕方に工夫が必要です。ネオプレンは乾きにくいので、通気性の良い場所で長時間かけてゆっくり乾燥させるのがポイント。逆にメッシュ素材は早く乾く分、型崩れや縮みに注意が必要です。
素材によって扱い方を変えることが、マリンシューズを長持ちさせる秘訣です。一律に扱うのではなく、それぞれの特徴を知って丁寧に対応することで、いつでも快適に使える状態をキープできます。
マリンシューズの洗い方と保管方法のポイント

マリンシューズをきちんと洗って乾かしたあと、次に気をつけたいのが「保管方法」です。シーズンオフに向けてしばらく使わない間、適当にしまってしまうと、次に出したときに型崩れしていたり、カビ臭くなっていた…ということも少なくありません。せっかく丁寧に手入れをしたのなら、保管の方法にもひと工夫加えて、次回気持ちよく使えるようにしておきたいですね。
この章では、マリンシューズを長持ちさせる保管のポイントとして、型崩れを防ぐ方法や湿気対策、使用頻度に応じたメンテナンスのタイミングなどをわかりやすく紹介します。
型崩れ防止のアイデア
マリンシューズの保管でよくある失敗が「型崩れ」です。特にメッシュ素材やネオプレン製の柔らかいシューズは、積み重ねて保管したり、重い物の下に置かれてしまうと変形してしまうことがあります。
型崩れを防ぐための一番シンプルな方法は「中に新聞紙やタオルを詰める」こと。シューズの形をしっかり保ちつつ、残った湿気を吸収してくれるという一石二鳥の方法です。新聞紙はくしゃくしゃにして詰めるだけでOKですが、定期的に取り替えることでカビやニオイの予防にもなります。
また、市販のシューズキーパーやシューズ型クッションなどを使えば、よりスマートに保管できます。特に型崩れしやすいかかと部分や足の甲部分をしっかり支えてくれるアイテムは、シューズを大切に使いたい方におすすめです。
注意したいのは、「濡れたまま詰め物をするのはNG」という点。水分が残っていると逆にカビの原因になるので、完全に乾いてから詰めるようにしましょう。
保管時に気をつける湿気と通気性
マリンシューズを保管する際、湿気対策と通気性の確保はとても重要です。湿気の多い場所や密閉された空間で保管すると、どうしてもカビや嫌な臭いの原因になります。
まずおすすめなのは「通気性の良い袋や箱」で保管することです。ビニール袋など密閉性の高いものではなく、不織布や布製のシューズバッグがベスト。押し入れや下駄箱の中でも、通気性を確保することでカビのリスクを減らせます。
また、下駄箱の中に除湿剤やシリカゲルを入れておくと効果的です。特に梅雨時期や夏場は湿気がこもりやすいため、定期的に除湿剤を交換する習慣をつけましょう。100円ショップなどでも気軽に入手できるのでコスパも◎です。
保管場所としては、直射日光の当たらない風通しの良い場所が理想的。エアコンの風が直接当たるような場所や、極端に寒暖差のあるところは避けましょう。
メンテナンス頻度の目安とタイミング
マリンシューズのメンテナンスは「使ったら洗う」が基本ですが、使用頻度によって手入れの内容やタイミングを変えることも大切です。
例えば、毎週使う人であれば毎回の洗浄と乾燥を徹底し、月に1度は重曹やクエン酸を使ってしっかり消臭・除菌するのが理想です。一方で、年に数回だけ使う人は、使用後にしっかり洗って乾かし、保管前に防カビ処理をしておくだけでも十分。
また、使用前の「チェック」もメンテナンスの一環です。久しぶりに出したときは、型崩れや臭いの有無、素材の劣化などを確認し、必要なら再度洗浄や乾燥を行いましょう。靴底のゴムの劣化や剥がれがないかもチェックしておくと安全です。
頻度に応じたメンテナンスを意識することで、マリンシューズをより長く、快適に使い続けることができます。


